制震装置の開発・販売
当社は、豊富な知見と経験を活かし、建物の揺れを小さく抑える制震構造の研究開発成果に日々改良を加え、多くの建物への適用を図っています。
HiDAX
HiDAXは、従来型のオイルダンパに流量制御機能を持たせた高性能オイルダンパです。微細な揺れから震度7クラスの大地震まで幅広くかつ素早く対応します。さまざまな設計条件やニーズに対応したラインナップを取り揃えています。
従来のパッシブ型オイルダンパでは、減衰係数(オイルダンパの減衰特性)の値が一定であり、その値が大きすぎるとダンパはバネのような挙動をし、小さすぎるとほとんど力を発生しないというように、最適な減衰係数が揺れの大きさによって異なり、それがパッシブオイルダンパのエネルギー吸収量の限界になっていました。HiDAXは減衰特性を可変とするセミアクティブ型であり、最適なタイミングで減衰係数を切替えることにより、パッシブ型オイルダンパの約2~4倍のエネルギー吸収能力を実現しています。
HiDAX-R
- 「HiDAX-R (Revolution)」は建物用制震ダンパとして、世界初となる振動エネルギー回生システムVERS (Vibration Energy Recovery System)を搭載した新世代制震オイルダンパです。
【特長】- 従来型HiDAXの約2倍(一般のオイルダンパの約4倍)に達する振動エネルギー吸収効率を実現
- 1台当りの電力は約70W程度と軽微
HiDAX-s
- 風揺れから大地震まで常にセミアクティブ作動し、制御プログラムを建物毎に最適調整できますので、電気制御における拘束応答と、静粛性の向上を実現しています。
【特長】- 建物の揺れを1/2以下に低減
- 建物の規模・形状は不問(ダンパはコンパクトで壁の中に収納可能)
- ダンパは耐久性に優れ、寿命は建物とほぼ同等
- メンテナンスが容易(チェックは油量点検程度の軽微なもののみ)
HiDAX-e
- 揺れが起きた際にダンパ内に生じるオイルの圧力差を利用し、電力を使わずに制御弁が自動開閉できるため、停電時や電気系統の故障時にも大きな振動エネルギーを吸収できる電力不要のオイルダンパです。
※2008年日本建築学会用(技術)受賞
【特長】- フェールセーフ機能、電気部品不要のため低コストを実現
- 設置直後から大きなエネルギー吸収性能を保証
HiDAX-u
- 微小な風揺れの制御時にのみ電力を使用する(セミアクティブ作動させる)、風揺れ時の制御性能を強化したハイブリッド型ダンパです。地震時には電力を用いないため、設置直後から大きな振動エネルギー吸収が確保できます。
HiDAM
- 建物に組み込んだオイルダンパが地震や強風による建物の揺れを吸収する制震システムです。
【特長】
- 建築構造物用として開発された制震オイルダンパ
- 大地震や強風による揺れを大きく吸収
- スーパーRC構造など様々な設置方法に対応
- 建物壁内に納まるコンパクト設計
- 耐久性に優れ、メンテナンスも簡易
ハニカムダンパ(HDS)
ハニカムダンパは、壁や梁などの構造躯体に組込み、揺れを吸収させるシステムで、建物に加わる大地震のエネルギーをダンパで吸収することによって、建物本体の損傷を防ぎます。
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【特長】
- 地震による揺れを低減(震度5以上の大きな揺れに特に効果を発揮)
- 超高層から低層まで、既存建物にも適用可能
- 広々とした居住空間の実現(建物の内外観に影響なし)
- 建物の受ける地震力の低減による構造体の軽量化、構造体コストの低減
- 低コスト、メンテナンス不要
オクトブレース
「オクトブレース」はホリー株式会社(現 株式会社タカミヤ)と当社が共同開発した、超高層から低層建物に対応した制震性能を有した構造部材、座屈ブレースです。2017年3月27日に一般財団法人日本建築総合試験所の建築技術性能証明を取得し、広く一般に構造部材として使用できる座屈拘束ブレースや制震ブレースとして、その性能が実証されています。
超高層ビル等に活用できる高層建物用の「高軸力タイプ」と、床面積が大きい物流倉庫や中低層建物等の「低軸力タイプ」の2種類があり、新築建物のみならず、耐震補強用としても使用可能です。
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【特長】
- 軽量、高い施工性
- 低コスト、メンテナンス不要
- 床面積が大きい物流倉庫や中低層、超高層ビル等に有効
イクステンダム
地震時のエネルギーを吸収し、柱・梁の付加を軽減、かつ地震の揺れを抑制する制震用鋼板ダンパです。 靭性に富む鋼材(低降伏点鋼LY225)を使用し、Xtendam(イクステンダム)を設置することによって、鋼板を降伏させ、地震時のエネルギーを吸収します。
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【特長】
- 塑性変形部をX形状とすることにより、コンパクトで優れた変形性能
- 多彩な設置方法/高力ボルトによる容易な施工
- 建物の変形量に応じた、ダンパ種類の選択
- 低コスト、容易な交換
DUOX
DUOX(デュオックス)は振り子原理を応用したハイブリッド制震システムです。 高層・超高層ビル特有の周期の長い大きな風揺れを抑えるため、特に上層階に住宅をもつオフィス、ホテルなどの質の高い居住性が求められる建物に適しています。
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【特長】
- 超高層ビルの風揺れの制震
- 1台で全方向の揺れを制御
- 屋外設置型コンパクト設計
- 既存ビルへの適用性
- 省エネ型システムで容易なメンテナンス
TRIGON
おもりを吊り下げるのでなく、おもりにV字型レールを取り付けてローラ上で振り子運動をさせる、錘駆動式ハイブリッド制震システムです。 建物の固有周期におもりの振動周期を合わせ、モータで駆動しその振動制御力により主に風揺れを低減します。